最近時々聞くようになった「コボット」とは何でしょうか？

コボットは、人間と一緒に作業を行うことができるロボットです。協働ロボットとも言います。コボットは、人間と同じ場所で作業ができ、たとえ人間と接触しても人間がケガをしないような設計がされています。

コボットには多様なことに対応できる柔軟性があり、プログラムを変更すれば新たなタスクを実行することが可能です。これにより、コボットは、人間が難しい繊細な作業、体力的にきつい労働など、様々な分野で実際に使われています。これにより生産性の向上、人件費の削減を実現できるため、今後のさらなる活用が期待されています。

コボットの主な長所は以下の通りです。

高い安全性
コボットは安全性が高いため人間と同じスペースで作業ができます。また、人間と接触しても人間が怪我をしないように作られています。

高い柔軟性
コボットはプログラムを変更するだけで異なる仕事を行うことができます。また人間が行うことが難しい重労働、過酷な環境での作業、繊細な作業も、難なく行うことができます。これにより、製造業や物流だけでなく医療や介護など、多岐にわたる分野で利用することが可能です。

高い精度
コボットは、人間よりもはるかに高精度な作業を行い、品質を維持することができます。

生産性
コボットは、疲れたり、それに起因するミスが発生しません。したがって24時間／365日続けて作業を行うことができるので、高い生産性が実現できます。

費用削減
コボットは、人間の代替作業を行うことができるので、人件費を大幅に削減することができます。

コボットが活躍できる仕事の例

物流：運輸業の倉庫や配送センターでは、コボットを使って荷物の仕分けや搬送、積み込みなどの作業ができ、作業の効率化につなげることができます。

医療：手術支援、術後のリハビリなど、医療現場でも既に多く利用されています。繊細な手術などの面で、コボットが持つ高い精度が発揮されます。

製造：自動車、家電、電子機器などの製造ラインで、重労働を行うことができ、繊細な作業も正確にこなします。ミスがないため、品質向上にも貢献します。

建設：危険が多い建設現場での作業にはコボットが最適です。ビルの屋上などの高所や狭い場所、地下などで行う危険な作業を代替することができます。

農業：種まきや収穫などの作業はコボットの正確さという利点を活用して行うことができます。炎天下の作業なども連続して行うことが可能です。